古民家を改装したくても、高額な費用に頭を悩ませる方は少なくありません。特に大掛かりな工事になると、出費はさらに増えますので、できるだけ経済的な負担を軽減したいという方も多いのではないでしょうか。
今回は古民家改修に役立つ補助金の種類についてご紹介します。国や地方自治体が提供する古民家の再生支援策は意外にも豊富で、これらを上手に利用することで、支払う金額を減らすことが可能です。
費用を抑えた古民家再生事業の参考にしていただけますと幸いです。
目次
1.耐震補強に関する補助金
2.省エネに関する補助金
3.バリアフリー化に関する補助金
耐震補強に関する補助金
古民家をリフォームする際、最も重要なのはその安全性を確保することです。特に耐震補強は、日本の地震リスクを考慮すると必須の工事と言えます。古民家の魅力を保ちつつ、安全な住環境を実現するためには、耐震補強に関する補助金の活用が非常に有効です。
耐震補強工事は、大きく分けて①耐震診断、②耐震補強計画、③耐震補強工事、の3つの段階に分かれます。これらの各段階においても、補助金を受ける取ることができる可能性があります。
① 耐震診断
耐震診断は、古民家の現状を把握し、どの程度の耐震性があるかを評価するプロセスです。この段階では、専門家による建物の構造や材質のチェックが行われます。宇部市では、この耐震診断に対しても補助金が提供されることがあり、診断費用の一部をカバーすることができます。
② 補耐震補強計画
耐震診断の結果を踏まえて、次に必要なのが補強計画の策定です。この計画では、どのような補強が必要か、具体的な工事内容や予算が決定されます。計画策定の段階でも、補助金の支援を受けることが可能です。計画策定には専門的な知識が必要なため、専門家との協力が不可欠です。
③ 補耐震補強工事
最終的に、補強計画に基づいて実際の工事が行われます。この工事には、基礎の補強、壁の耐震化、屋根の軽量化などが含まれることが多いです。実際の工事にかかる費用に対しても、補助金が適用されることが一般的です。
省エネに関する補助金
省エネリフォームに関する補助金は、太陽光発電設備の設置や省エネ給湯器の導入などを行った場合に支給される制度です。
古民家再生において、省エネリフォームは快適な住環境を実現する上で非常に重要です。特に、エネルギー効率の向上は、長期的なコスト削減にもつながります。省エネリフォームに関する補助金は、このような改修を促進し、環境に優しい住まいづくりを支援します。
例えば山口県宇部市が令和5年度に募集を行っていた「宇部市健康・省エネ住宅リフォーム助成事業」では、対象の住宅に対して「助成対象工事に係る金額の5分の1(上限15万円)」の補助金を受け取ることができます。
バリアフリー化に関する補助金
古民家再生において、バリアフリーリフォームは、すべての人が安全かつ快適に生活できる環境を提供するために不可欠です。特に高齢者や障害を持つ人々にとって、バリアフリー化は日常生活の質を大きく向上させます。このようなリフォームに対しては、国や地方自治体からの支援が受けられることが多く、これにより改修工事の負担を軽減することができます。
高齢者住宅改修費用助成制度
高齢者住宅改修費用助成制度は、国が支援するもので、高齢者が住み慣れた自宅で安心して暮らし続けられるよう、住宅の改修費用の一部を助成します。この補助金は、段差の解消、手すりの設置、滑りにくい床材への変更など、様々なバリアフリー改修に適用されます。
【対象となる住宅工事の例】
・手すりの取り付け
・段差の解消
・扉の取り替え(引き戸への交換など)
・車椅子使用者用トイレへの変更
上記の助成制度以外にも、自治体によってはリフォームに対する助成金を受け取れる場合があります。
該当する自治体へ問い合わせてみてください。
まとめ
今回は古民家改修に役立つ補助金の種類についてご紹介しました。
このような改修に対する補助金を受けるためには、適切な申請手続きが必要です。申請方法や条件は自治体や年度によって異なるため、該当する自治体へ問い合わせを行った方が良いでしょう。
無垢家 てんねんいろでは、古民家再生をご希望されるお客様のご要望やご予算に合わせて、最適なプランニングとデザインをご提案し、細部にわたる打ち合わせを行っております。
施工中も定期的に進捗をご報告し、お客様の不安や心配事などに丁寧に向き合いながら、施工させていただきます。
ご興味がございましたらお気軽にご相談ください。